▲絵本太閤記 1冊 享和元年(1801) 本館蔵
絵本太閤記 1冊 享和元年(1801) 本館蔵

 本資料は、秀吉の二百回忌となる寛政9年(1797)から享和2年(1802)にかけて出版された秀吉の一代記である。寓話が多く、史実とは異なる記述も多く見受けられるが、一般化された秀吉像の基礎を形作った作品の一つ。
 掲載箇所では、山崎の合戦の後、敗軍の将であった明智光秀が、坂本に逃れる途中の姿が描かれている。

 
▲羽柴秀吉書状 遠山佐渡守宛 1通 天正11年(1583) 本館蔵
羽柴秀吉書状 遠山佐渡守宛 1通 天正11年(1583) 本館蔵

 賤ヶ岳の戦いの1ヵ月前の3月15日に、羽柴秀吉が北伊勢での攻防を一段落させ、佐和山城周辺に進軍していることを東美濃の武将・遠山佐渡守に知らせた書状。柴田勝家と同盟した滝川一益軍が籠城した亀山城・国府城・峯城の名が見える。